お別れと感謝
春になり、暖かい日が続く気持ちの良い季節になりました。
コートを脱いで身軽になって外に出てみると、木々は芽吹いて新緑が目に優しく、色とりどりの花が咲いていて、散歩するには最適な時期です。
そんな心が弾むような季節である一方、春はお別れの季節でもあります。
藤間司法書士法人でも、この春、長年勤めて頂いた方が定年退職されます。
その方は、不動産登記一筋に今日まで勤めてこられ、事務所に多大な貢献をしてくださいました。
毎日のように書類の授受などで何カ所も外回りをして、事務所に戻るとお預かりした書類の中身を確認して、登記申請書を作成して、他の人が作成した申請書をチェックしてと大車輪の活躍でした。
また、その人柄のせいか、部下の人達からも大変慕われております。
プライベートの面では、奥様の事が大好きで、いつも惚気話をしてくださいました。
コロナ前の事ですが、事務所の飲み会で近くの席に座ると、必ずと言っていいほどご家族の話題が出て、その話を聞いていると常に奥様への溢れんばかりの愛情が感じられました。
他人に臆面もなく自分の奥様への愛情を表現できるのは、その方の年代ではとても珍しいことではないでしょうか。
また、お子様のことも大事に思われていて、大切に育ててこられたのだなと言葉の端々から窺い知ることができました。
さらに、飼い犬のこともとてもかわいがられていて、飼い犬の話を振ると、携帯に保存されている写真を見せてくれながら、とても嬉しそうにお話しされていたのも印象的です。
お孫さんが誕生されてからは、話題の中にお孫さんの事も含まれたのは言うまでもなく、そのデレデレぶりは見ていてとても微笑ましい限りでした。
その方が退職されてしまうのは、とても残念で寂しいことですが、退職された後は大好きな奥様と犬の散歩に行ったり、お孫さんの相手をされたりとゆっくり過ごして頂きたいです。
仕事をしていた間は、長期の休みを取るのは難しかったと思うので、コロナが落ち着いたら奥様と二人でのんびりと旅行に行ったり、新たに趣味を見つけて、今まで仕事に費やしていた時間をその趣味の時間として使うのも良いかもしれません。
その方の新たな生活が、穏やかで充実したものになることを願ってやみません。
藤間司法書士法人には、素敵な人がいたということを知って頂きたくて、今回このような形で書き記しました。
お別れの時まであと少し、それまではその方との思い出を1つでも多く残していきたいと思います。