遺言であなたの想いを遺しませんか?
人生100年時代。天災、病気や怪我等、いつご自身の身に起こるか誰にもわかりません。
あなたが亡くなった後の財産は、遺言が無くても法定相続人へ法定相続割合どおりに相続されます。「法定相続人以外にも財産を遺したい」、「遺産分割で争いになるのを避けたい」等の想いがある場合、確実に遺すためには、遺言が必要です。家族に面倒や迷惑をかけたくないと想っていても、遺言が無ければ、遺された方はあなたの遺したかった本当の想いを知る術はありません。例えば、妻に財産の全部を遺したいと想っていても、他に法定相続人がいる場合は財産の全部を確実には受け取れません。
また、介護をしてくれた長男の妻に感謝の気持ちで財産の一部を遺したいと想っていたとしても、長男の妻は法定相続人ではないので受けとれません。特別寄与料を請求してもらう方法もありますが、相続人との交渉、申立の手間や負担がかかります。法定相続割合と違う分け方をする場合、法定相続人全員で協議し、全員の同意が無いと協議どおりに遺産を分けられません。協議の際に、学費、結婚、子育てや住宅購入資金の援助してもらっていたことが判明したことがきっかけで揉めるケースが多くあります。
遺言は、ご自身の財産を、誰に、どのように残したいか、自分の意思や想いを反映して確実に伝えるための手段です。まずは、ご自身の財産の棚卸しを行い、リスト化して整理しましょう。誰に、どの財産を、どう分けるか、なぜ遺したいと想ったのかを具体的に書きましょう。自筆の場合は、法律に定められた最低限守るべき要件を満たしていないと無効になってしまいますので注意が必要です。保管場所にも注意しましょう。紛失や盗難、偽造や改ざんの恐れ、発見されないリスクもあります。なお、遺言書を書く際には、遺留分や相続税の2割加算の対象についても十分に考慮することが大切です。
遺言であなたの想いと財産を安心して確実に遺すため、後日の相続トラブルを防ぐためにも、司法書士などの専門家に相談しながら進めると安心です。遺言や相続でお悩みの際には、ぜひお気軽にご相談ください。