老後資金はいくら必要?相続と一緒に考える安心の備え方
50歳を迎えると、老後の生活や家族への思いを考える機会が増えるのではないでしょうか。長寿化が進む日本では、老後に必要な資金も増えています。
一方で、「老後資金と相続」の関係について考える方はまだ少なく、準備を始めるタイミングを逃してしまうこともあります。
老後資金の必要額と内訳老後生活で必要な資金には、主に以下の3つがあります。
1.生活費
夫婦二人の場合、月額25~30万円(年間300~360万円)が目安とされています。年金がカバーする金額との差額を埋めるため、計画的な準備が求められます。
2.医療費・介護費
介護が必要になった場合、月額10~15万円程度かかることがあります。長期化するケースでは、総額数百万円に上ることもあり、早めの備えが重要です。
3.突発的な支出
災害や家の修理、親族の急な支援など、予想外の支出にも対応できるよう、最低でも100万円以上の予備資金を確保しておくことが安心です。
これらを合計すると、夫婦二人の老後生活には、最低でも3,000万円、ゆとりを持つためには4,000万円以上が必要とされています(日本FP協会の調査より)。
◆老後資金を準備する3つの方法
老後資金を効率よく準備するためには、以下の方法が有効です。
1.公的年金を最大限活用する。
まずは「ねんきんネット」を利用し、将来の年金受給額を確認しましょう。不足分を補うための計画を早めに立てることが大切です。年金受給開始を繰り下げることで、受給額を増やす選択肢も検討できます。
2.退職金の計画的利用
退職金は老後資金の柱となりますが、全額を生活費に充てるのではなく、一部を預貯金や投資に分けるなど、長期的な視点で活用することが重要です。
3.積立型金融商品の活用
個人年金保険や投資信託を活用し、長期的に資産を育てる方法もあります。リスクを抑えながら計画的に運用することで、老後資金の不足を補うことができます。
◆相続対策と合わせた老後資金の準備を
老後資金を準備するだけでなく、相続対策を同時に進めることで、資金を有効活用し家族への負担を減らすことができます。
「何から始めればいいかわからない」「具体的なアドバイスが欲しい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。生前相続対策のプロとして、安心して次の一歩を踏み出せるお手伝いをさせていただきます。