節分の食事
2月といえば節分ですが、皆さんは節分らしい食事はされましたか。
縁起が良いとされている食べ物をいくつか紹介させていただきます。
節分の日の料理といえば厄払いや健康・幸せを願う意味合いが込められていますが、最近は恵方巻が主流で、節分近くや当日はスーパーやコンビニではたくさんの恵方巻が並んでいます。
願い事をしながら食べる恵方巻きは関西から広まったとされる文化で、恵方とはその1年で一番縁起のよい方角のこと。
巻き寿司は「福を巻き込む」として、縁起がよい食べ物と考えられています。
恵方を向き、願い事をしながら喋らずに巻き寿司を1本食べる風習は、現在では全国に浸透しています。
恵方巻以外にも縁起のよい食べ物はありますので4つほど紹介させていただきます。
1つ目は健康をお願う大豆です。節分の習わしといえば、豆まきが定番ですが、
昔は病気を大豆などの穀物には、邪気を祓う力があると信じられていたため、節分の際に重宝されてきました。
病気(鬼)を祓うために精霊が宿ると伝えられている穀物の豆をまいたことが、豆まきのはじまりと言われています。
2つ目は、鬼を追い払ういわしです。「鬼はいわしの匂いや、焼いた際の煙が苦手」という言い伝えから、節分にはいわしを食べる風習があります。
また、焼いたいわしの頭を柊の枝に刺したものを柊鰯(ひいらぎいわし)と呼んで、
魔除けとして戸口にかける風習もあり、特に関西で多く見られる文化です。
3つ目は体内をきれいにする こんにゃくです。こんにゃくを節分に食べる文化は、四国で始まったと言われています。
食物繊維が豊富なこんにゃくは、体内をきれいにするものと考えられてきました。
昔は節分や大掃除の後に、体内に溜まった汚れを出すために食べられていたそうです。
汚れを砂に例えた、「胃のほうき」「腸の砂おろし」という呼び方は、現在のデトックスという言葉に近い意味です。
最後は長寿を願う「そば」です。
旧暦では立春が新年の始まりで、前日にあたる節分は大晦日の位置づけでした。
大晦日に年越しそばを食べるのと同じように、昔の人は節分にそばを食べていたため、現在でも風習として残っています。
大晦日や節分に食べるそばは、その見た目のように「細く長く生きる」という長寿を願う意味が込められています。
意外と知らなかったという食べ物もあったかと思いますので、参考になると幸いです。